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本堂
西勝寺は、浄土真宗大谷派の寺院。光洋製瓦のある船津町で、何代にも渡り地域に親しまれている。1993年の本堂整備にあたって、宗派の意向を汲み取りながら、地域を守る寺院として威厳ある屋根を目指し葺替えを行った。古い瓦の状態を見極めながら、先人による瓦を再現するだけではなく、歴史を重ねた建物の現状に合わせた工夫を加えることで、少しでも永く建物を守ることを目指している。
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本堂(紋)
大棟鬼をはじめ、稚児棟鬼・隅棟鬼・掛巴・甍巴・鳥伏間に至る全てに寺院の紋である「下り藤」を施している。
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本堂(向拝)
大棟中央から流れ降りる深い向拝。その両端の隅蓋に一対の獅子を配し、大らかな屋根の広がりを感じさせている。
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本堂(隅棟)
上空に円を描くような曲率に持ち上がる隅棟。四方の美しさを引き立てる一方、反り上っている地葺きに雨水が逆流しやすい箇所でもある。水の侵入を防ぐ「雨仕舞い」に、永年のノウハウと独自の工夫が活かされている。
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庫裏(妻飾り瓦)
本堂と客殿に隣接する庫裏は、緩やかな傾斜の切妻屋根に袖瓦で収めたシンプルな屋根。妻飾りとして、下り藤紋と蓮をあしらった瓦を設置した。
NAME | Shoinzan Saisho-ji Temple |
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LOCATION | 4803 Funatsu-cho, Himeji-shi, Hyogo |
YEAR | 1993 |