House I

家屋の正面右側に破風が重なる入母屋の屋根組みは、播磨地方の伝統的な住宅様式。破風には、それぞれの家の個性が現れる。二重に広がる破風板は、左官によって七五三の比率で装飾が刻まれた白漆喰仕上げ。軒下はすべて黒漆喰で仕上げ、破風内側や壁面との境目は紐付きの熨斗瓦で収めた。日光に反射する瓦のいぶし銀、白漆喰、黒漆喰が織りなすコントラストが美しい住宅となった。家紋を掘り込んだ覆輪の鬼瓦が、家の正面を飾る。
YEAR 2010